超撥水スプレー

使用方法

●塗布面の汚れを落とし水分を十分に拭き取ってください。
●20〜30cmほどの距離からできるだけムラなく均一にスプレーを噴射してください。
●塗布後しばらく放置して完全に乾かしてください。
※塗布面が汚れていたり、湿気ていたりする場合、スプレー後完全に乾いていない状態では十分な撥水効果が得られません。
※晴れた日の屋外であらかじめスプレーすることをお勧めします。

超撥水スプレーの特徴

撥水スプレーの原材料にはフッ素とシリコンがあります。撥水スプレーを使っても効果が無いと感じたり、風合いや性能が悪くなったような気がすると感じたことはないでしょうか?
撥水スプレーを効果的に使うためには用途と商品を使い分けることが大切です。撥水スプレーにはシリコン樹脂を主成分にしたシリコン系撥水スプレーと、フッ素樹脂を主成分にしたフッ素系撥水スプレーに分かれます。それぞれの特徴をまとめると下図のようになります。

シリコン系撥水スプレー フッ素系撥水スプレー
撥水効果
撥油効果(防汚効果) ×
持続力
通気性 ×
メカニズム コーティング 付着

撥水効果

水をはじくことが目的ですから撥水効果についてはシリコン系もフッ素系も効果があります。ただし、使用しているシリコンやフッ素の種類や処方によって撥水効果に差はあります。
一概には言えませんが、低価格な商品はやはりそれなりのグレードになりますね。

撥油・防汚効果

油が雨のように降ってくることはありませんが、ホコリの付着や水はねによる汚れに対してはフッ素系スプレーの方が汚れの付着を防ぐ効果があります。
フッ素加工されたフライパンが油汚れをサッと落とせる。あのイメージです。

メカニズムと持続力

シリコン樹脂による撥水効果は生地の表面にワックスを塗るようなイメージです。つまり、生地の表面をシリコン樹脂の皮膜でコーティングすることで効果が得られます。
繊維の表面に皮膜として貼り付き、また繊維の中にシリコン樹脂が染み込むことで長時間効果を発揮することが出来ます。ただしシリコン樹脂は油成分のため、生地や素材によっては変色や白濁などを起こすことがあります。一方のフッ素樹脂による撥水効果はフッ素樹脂が繊維の糸の1本1本に張り付いているイメージです。植物の葉を拡大するとヒゲやトゲのような繊維質で覆われているものがあります。フッ素樹脂はこのように糸の表面に貼り付いてフッ素樹脂が毛羽立った状態にして効果を出しています。
付着により効果を出しているので強く擦ったり、汚れが付着したりするとフッ素樹脂が剥がれ落ちますのでシリコンと比べて持続力は劣ります。

通気性

シリコン系はシリコン樹脂が繊維の表面に皮膜を形成するために、繊維の縦糸と横糸の隙間を埋めてしまします。そのため繊維の通気性を損ないます。また、生地の持つ風合いや質感(柔らかさ)等も損なってしまいます。フッ素系はフッ素樹脂が糸にのみ貼り付いているので、縦糸と横糸の隙間を埋めることはありません。そのために繊維の持つ通気性や風合い、質感を損なうことはありません。
用途や対象物によって撥水スプレーを使い分けることが大切です。

シリコン系撥水スプレー フッ素系撥水スプレー
通常の繊維製品
通気・透湿性繊維製品 ×
皮革・スウェード ×
ビニール素材 ×

このように見るとシリコン系の撥水スプレーの用途があまり無いように思えますが、傘やリュック、大量に噴霧する自転車やバイクのカバー等は安価なシリコン系の撥水スプレーをおすすめします。

撥水スプレーが効かなくなる間違った使い方

汚れは厳禁!

スプレーするものの表面が汚れているとシリコンやフッ素の貼りつきが悪くなります。表面が汚れている時は必ず拭き取ってから使用してください。繊維に油汚れなどが付着している部分は効果がありませんので、汚れをきれいに取ってから使用してください。

濡れも厳禁!

濡れた衣類や繊維製品にスプレーしても全く効果はありません。生乾きの洗濯物や汗を吸い込んだ繊維、湿気を含んだ繊維等へのスプレー、また、濡れた状態で噴霧しても効果はありませんので、しっかりと乾いた状態にしてからスプレーしてください。スプレー前に汚れを取るために水洗いや水拭きした場合も必ず乾かしてから使用してください。

直ちには厳禁!

雨の日など、外出前にスプレーして直ぐに出て行くことはありませんか?速乾性の撥水スプレーでも表面が乾いたように見えても、繊維の中で完全に乾いていないことがあります。撥水スプレーはシリコン樹脂やフッ素樹脂が完全に貼りつかないと効果を発揮しません。いくらたっぷりスプレーしても完全に乾かなければ効果はありません。商品の使用説明に書かれている乾燥時間をしっかりと守ってください。

«前の商品
次の商品»